体重380g(超衰弱状態)

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フェレットの病気

保護フェレットたけちゃん【里親募集一時中断のお知らせ】コクシジウム発症

2018年9月30日

松竹梅ちゃん達の里親さま募集を開始してから、お問合せをポツリポツリと頂いています。

その応対は全て預かり主さんにお任せしていますが、報告は逐一もらっています。

どんな内容だったかも全てです。

優しい気持ち、誠実な言葉…全部ぜんぶ見ています。

松竹梅ちゃん達の事を真剣に考えて下さっている気持ち、届いています。ありがとうございます。

預かり主さんもいつも本当にありがとうございます。

本当に嬉しいです。

そんなこんなな3日目の夜、「たけちゃんがちょっと調子悪そう」と報告がありました。

台風が接近している事もあってか、ウンチの様子がおかしい等のツイートがたくさんあがり始めたのと同時くらいからです。

「たけちゃんが下痢っぽいウンチをしています」

「食欲はあり遊ぶのですが、ヨタつきがいつもよりひどい感じで、食欲は変わらないのに体重が落ちているように見えます」

「たけちゃんが緑色の下痢しはじめました」

この最後の報告を受けた時、病院はとっくにしまっている時間でした。

『明日の朝一番で病院へ行きましょう』

「お世話になってるかかりつけ医は休みです」

『分かりました。私が引き受けます。』

特別室

隔離用のスペシャル個室を用意してお迎えに行きました。

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コクシジウムを発症するのは「弱っている」から

コクシジウムについての詳細は文末リンクよりご確認頂ければとおもいますが、とにもかくにも、コクシジウムの感染力はとても強いです。

多頭飼育下では、1ニョロでもその発症があれば「ほぼ全ニョロが間違い無く感染してる」と思って、検査を勧められる程の感染力を持ちます。

そうして受けた検査の結果は、ほぼ間違い無く全員が陽性反応を示します。(その結果がでるまでには数回かかる事があります)

コクシジウムというのはとても変わった感染・発症の仕方をするので、例えば、A・B・Cという3ニョロを飼っていて、Aだけが発症したとしても、「感染源はなんの症状もでていないB」って事があるのです。

BもCも発症しないで終わる事もあれば、そのAが治ったあとに、Aの体内から出て数ヶ月も経ったわずかな何かでひょんなことから感染して、今度は発症したりします。

コクシジウムはコロナウィルスと違い、発症している・していないは関係無く、「寄生されている子」から感染します。

発症していなければ寄生があるかを先に調べることはあまりないので実は分からないままの事が多く、また、検査の時には「たまたま出なかっただけ」というのがものすごく多かったりもするので、誰が感染源なのかの特定はほぼ不可能です。

厄介といえば厄介ですが、コクシジウムを恐れていたら、フェレットを飼いながらの保護活動はできません。

自分の子を100%感染から防ぐには、「よその子との接触は一切させない、飼い主もよその子を絶対に触らない、よその子が触れた物にも触らない」くらいの心構えがないと、まず無理です。

その前に自分の子は本当に寄生がないかを念入りに検査をするのが先ですけどね。

コクシジウムで怖いのは脱水と衰弱

たけちゃんは、ここへ来た時から衰弱状態にありました。

明らかにベビじゃないのに、体重が標準的な成フェレット(女子)の約半分の441gしかありませんでした。

ゆっくりゆっくり回復していこうって頑張っていた矢先の事です。

2週間で496gまで増えた体重が、病院で量った時点で「380g」まで落ちていました。

今日のアイキャッチ画像通り、肋骨が浮き出た「超衰弱した状態」です。

ここで回復させてあげられなければ、そのまま「衰弱死」に至る可能性が出てくる数字です。

病院で、「他の子達に感染させないため等の万全を考えたら入院措置という方法でも良いのですが…」と言われました。

これは、入院でも通いでもしてあげられる治療は同じことしか無いという意味です。

毎回、お引き受けした子がそうなった時、お世話の全てまでを病院にお任せできる「入院費」というお金を捻出する余裕はありませんし、私たちは治療以外その他すべてのお世話をするから「保護」活動だと思っています。

なので、栄養剤とコクシジウムをやっつけるお薬とその他諸々の注射をしてもらい帰宅しました。

ぐんぐん回復中

これから2~3日はなるべく付きっきりでいてあげたいので、微かな音でも聞き逃さないよう、ケージのそばで待機。

超スペシャル回復食を用意して、数時間おきに少しずつ食べてもらい、処方してもらったお薬を飲ませて…

病院から帰宅して8時間経過

ここをそーっとめくって様子を見てみたら…

まぶしいんですけど!!

って、こっちを見てました。

今はもぐって眠っていますが、この時よりも更にお鼻の色も戻ってきていて、下痢も治まっています。

抱っこした感覚も朝より少し重たくなってくれてるような感じを受けます。

頑張ってくれてありがとう。

お薬効いてくれてるんだね。

ゆっくりゆっくり元気になろうね。

たけちゃんの里親募集は一時中断

現在たけちゃんの里親希望の方とお話が進んでおりますが一旦ストップして、たけちゃんの体調が戻り次第という形になりました。
なので里親募集もたけちゃんだけ一旦ストップします。3匹一緒にお迎えしたいと思ってくださる方はお問い合わせください。トライアル開始時期などご相談させていただこうとおもいます。

と、預かり主さんからになります。

詳細はこちら⇒預かり主さんのブログ【里親募集】うめちゃん・たけちゃん・まつ君にてご確認下さい。

コクシジウムという病気について

ここで、もう一度、「コクシジウム」について、きちんと知っておいて頂きたいと思います。

記事内では格好つけて「それが保護活動者だ!」みたいな言い方をしていますが、本当は、私たちだって、怖いです。

怖がる必要は無い事を知っていても、どれだけ理解しているつもりでも、自分のやっている事で、自分のせいで、自分の愛しい子達が感染したら…と考えたら、そんなのは当たり前に嫌です。

だから、皆さんも知っていて下さい。

フェレット【コクシジウムとは?】ウンチの変化で見る症状と予防するには?
フェレット【コクシジウムとは?】ウンチの変化で見る症状と予防するには?

コクシジウム症というのは、コクシジウムという原虫が消化管に寄生して起こる病気で、その特徴は、 寄生されていても免疫力が高ければ症状はみられず、免疫力が落ちてくると増殖して発症するというものです。 だか

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間違った知識で、コクシジウム症の子を見るような事は絶対にしないで下さい。

正しい知識を持っていて下さいね。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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